年末調整における戻り税額の期待値は低めがよろしいかと…
2017.12.31昔は年末に家族が増えると、扶養控除が増えて、年末調整還付額もその分多くなっていたのですがねぇの話
1.ちょっとしたボーナス感覚の年末還付額
サラリーマンにとって年末調整はちょっとした楽しみでもあります。
多くの場合、年末調整により源泉税額の還付があります。
これは、毎月の源泉徴収税額が、扶養家族数等を勘案して12か月で1年分を天引きできるよう予定されていることに起因しています。年末調整では、生命保険料控除や地震保険料控除が加わり、年税額が見積額より小さくなるため、徴収し過ぎた分が還付されるためです。
住宅ローン控除が適用される人は特に還付額が大きくなり、一種のボーナス的な感覚になっています。
2.期待値は低めがお勧めです
こうした期待がある中で、「去年の年末調整還付はこれくらいだったから、今年もそれくらいはあるだろう」と心弾ませている人が、予測していた金額よりも小さい還付額だったり、ましてや逆に徴収(=不足していたという理由で12月分をいつもより多く控除)されたりすると、がっくりしてしまいます。
そしてそんな人の次の行動は、「計算は信じていますけど、何か間違えていませんか? もう一度確認をお願いします!!」という問い合わせをその企業の経理担当者に入れる事でしょう。
次のような場合には去年より還付が少ないか、または納税となる場合があります。
3.こんな場合は去年より還付が少ない
①扶養家族の子供が扶養から外れるくらいアルバイトで稼いでいた!
②奥さんが専業主婦だったが、年末前に離婚してしまった!
③住宅ローン控除の適用が前年までで終わっていた!
④前年海外から帰国して国内でもらった給与は12か月分なかったが、今年は12か月分であった!
⑤前年失業中の期間があり、年の途中で就職した!
まだまだ他に原因がある場合もあります。期待は往々にして裏切られることもあると認識してください。
でも、疑問に思ったら、素直に聞いてみましょう。